テーマレビューチームのレビュープロセスがちょっと変わりました
(もっと早く公開しようと思ってたのに完全に忘れてた… 主に WordCamp Osaka 2018 Contributor Day 用の資料です)
テーマレビューチームのレビュープロセスがちょっと変わった (4月上旬に) ので、メモがてらお知らせしておきます。詳細は以下から。
具体的には、これからはレビュー内では以下のチェックのみしかしなくて良くなりました。
- セキュリティ
- エスケープ
- サニタイズ
- ライセンス
- 致命的な欠陥
- PHP や JS のエラー
- プラグインテリトリ など
- コンテンツクリエイション
- デモコンテンツなど
ただし、要求事項が変更されたわけではなく、テーマ作者は以前通りガイドラインに沿ったテーマを作る必要があります。あくまで上記はレビュアーがチェックを求められている項目というだけです。
これの背景にはもともとのチェック項目が細かすぎであり、その為にレビューまでに多くの時間がかかっていたからというものがあります。
もともとのチェック項目が細か過ぎたというのはその通りであり、以前の例で言うと searchform.php ファイルが存在する場合、HTML5 の add_theme_support にsearch-form を含めてはいけないと言うものまでありました。これなんかはほとんどテーマのクオリティに関係なく、チェックする必要性があまり感じられないですよね。
一方で、この変更により、プレフィックスやテーマの translation-ready 項目など、それなりに重要なものまで削られました。これらの項目は致命的な欠陥までにはならないものの、プラグインとのコンフリクトを起こしエラーを引き起こす可能性があったり、テーマを完全に多言語に翻訳することができなくなったりします。
今回の変更はロークオリティなテーマをディレクトリに増やすことが目的ではなく、ある程度の品質を保ちつつ、レビューまでの時間を減らすというのを目的としたものです。現在のプラグインディレクトリのレビューに少し近いものとなっています (現在のプラグインディレクトリのレビューは似たような致命的な欠陥がない限り通るようになっています)。
現時点では実験段階ということになっており、先6ヶ月ほどの結果を見つつ継続の可否を判断するものとなります。基本的にこれはキューのスピードアップに貢献するものですし、テーマ作者/レビュアーにとって良いものだと思います。あまりにロークオリティなテーマが増えない限り継続判断がなされると思います。もし現在テーマディレクトリへのテーマの申請を考えているのであれば、ガイドラインを改めて読み返し、それに沿ったテーマを作ってもらえると良いと思います。
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